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2012年1月24日 (火)

敷居を低くする重要さ。

何やら86の予約者年齢層が主に40代という話で、ここにきてトヨタ謀ったな!と思った件があったんですが。86で最後に出た情報って価格だったじゃないですか。ベースモデル199万円のトップ297万円。86という名前にあのマンガのせいで後発的に憧れた層で、車に200万円出せる「若者」って、そうそういないですよ。ブラックバードの人じゃないけど「全部つぎ込んでいるんですヨ」ってタイプでも無い限り。そして昨今の若者にはそんな消費指向はないです。

視点を変えると合点が行きます。FT86という名前でいかにも「ニポン人向ケニツクリマシター」感を演出したものの実のところおまけで、ほんとははなからUS市場向けのスモールFRだったんだろうなぁと。かわいそうですよね若者たち。東京モーターショーで86とBRZの周囲に雲を作っていた層はほとんどが見たところアラサーとそれ以下の世代でした。ところが出したら予約者は高年齢層だけ。買いたい人が買えない車を宣伝しまくって最後に値段出したわけですよ。ひでぇ(苦笑)。

今の若者、好き物でなければ出せて200万までですよ。車は。その線に大きな壁がある。もともとこの車は豊田社長も仰ってた通り「若者を車に引き戻す車」だった筈なんですが、この価格でそれは無理。そもそも…
レビトレがいくらだったか、セリカがいくらだったか、忘れたの?と。

あまり日本人が好まないCピラー形状をわざわざやってるあたりで怪しいなーとは思ってたんですが。(あれこそまさに北米向け)


でも二輪ほどひどくないとも思うんですよ。
昨年のモーターショーで二輪の楽しさをあらためて訴求する旨の発言がホンダの伊東社長かな?からあった気がしますが、それで発表したモデルがいきなり二輪免許必要とか、ちょ、おま。と。
免許という敷居がどれだけ高いものか、そしてそれは四輪車と二輪車で必要性にどれだけ差があるか。考えるまでも無い事で、四輪苦しいとこいきなり大型二輪免許取らないと乗れない車体かよ!というひっじょーにバカバカしい茶番があったわけですよ。
私の世代が16歳になった頃は、それはそれは魅力的な入り口がたくさんありました。RZやAR、NSなど先々の免許に繋がる名車が。KSRやTDRといったコンパクトデュアルパーパスは今でも欲しいくらいです。これについてはメーカーは言い訳があるでしょうね。
「排ガス規制で2ストがアウトになったんだ、馬力が出ない原付でやったって仕方ないだろう」

そうかなぁ。
乗り物の楽しみって、上を知らないうちは下ではそれだけで楽しいってものじゃなかった?
例えばマイクロカー登録の電気自動車、上限60km/hだけどつまらないって話聞く?さらに言うなら30km/h出ないセグウェイも。

ちと回想ですが、昨年の東京モーターショーではビッグサイトの西館外のスペースで次世代エネルギー四輪の同乗試乗と原付カテゴリ次世代二輪車の試乗をやってました。時間が許せば二輪の方は複数申し込みが可能だったので、三日行ったうち二日間で5台乗ってみました(相変わらずだなぁとある人に笑われましたが)。合うサイズのメットがフルフェイスしかなくて窮屈でしたが、いろいろ乗ってみて。
楽しい。
やっぱり楽しいんです、わりとターンがタイトな会場だったので、30km/hあたりまでばっと引っ張ってフルブレーキからターン、って流れだったんですが、それぞれに面白さがあって。不満といえばニーグリップできる形状の車体が無かったことくらい。スクーターは重くないとターンがちょっと怖いのですよ。そういう意味では一番重かったホンダのが扱いやすく、速さもありました…ってレビューはいいんだw。
これ大事なことなんですが、お世話になっているKさんという映像系の方で相当な趣味人の方に楽しかったよーって話をした時「馬力に自主規制値あるけどトルクにないせいじゃないかな」と言われてはっとしました。いやもう、ホテル戻ってすぐサイト廻って数値押さえて計算ですよw。馬力を無視してトルクの話だけするなら、ホンダのEV-neoは4ストだと125cc相当のトルクが出てる事がわかりました。静止加速がドカンと行くと大抵のもんは楽しいわけでw。

もうガソリンスクーターには乗れないとまで思ったわけですが、このシステムで多様な車種展開を免許足すよりは安い買い物で出してもらえれば、それは十分「入り口」にならないかと。
趣味のためだけに教習所に通う面倒と出費を許容するだけの、他にあまたある趣味よりも等価をしてさらに魅力的な趣味に二輪が返り咲くには、まず楽しさを知ってもらわないといけない。この不況の中でも有用性を示せるかたちで。

各バイクメーカーさんには頑張ってほしいところです。ちなみにモペットタイプ(ペダルつき)の電動原付はベンチャー系にも参入先として人気が高いようでした。プロスタッフさんというケミカル系の会社が、プロッツァというブランドを立ち上げてそこから電動スクーターを出していますが、看板モデルのミレットには自転車のようにペダルがついています。現行モデルから電池を高級化してモーター出力を上げたミレットLi500というモデルに試乗してきたのですが、意外やカワサキ以外の国内二輪列強と競ってもホンダの次にいいという大変高い完成度でした。先に乗ったとあるカロッツェリアの電気モペットは自分でこいだ方が速かったですがw(一応弁護すると、そちらは重い自転車程度の重さで済んでて、基本はパワーアシストだけどフルパワードライブもできますよ、ってものでした)ミレットの方はスタッフさんに「二周目あたりでちょっと漕いでみて下さい」と言われてやってみたらぜんぜん私の足では追いつけずw「かないませんでしたw」と。わかる人にしかわからないベンチマークを示すと、一応私の足はGIANTのREVIVEで30km/hオーバーできる程度のスペックです。過去ログにありますが45km/hくらいまで出したんだっけ?そのケイデンスで追いつけない程度にミレット新型のモーターは速かったです。

随分横道に逸れましたがw、ようは頑張りどころが違わない?と。
例えばにゅるにゅるにゅるんるニュル北の市販車レコードを持っていたコルベットC6のZR1の値段は高い方の86の5倍くらいですが「買えないし」という一点において全く差がないですし、超絶かっこよろしくて皆が振り向くドゥカティ・ストリートファイターやKTM・RC8などと、中古で二束三文のお手軽バイクVT250スパーダとか、同じなわけですよ。「普免で乗れないし」って一点において。
諦められてしまうわけです、手に入る云々以前に。手に届くかもとか手に入ると思ってたものがそうでなくなるのは喪失感に近いですから、そのがっかりたるや精神負荷の中でも結構屈指のレベル。

そういうことがないように、諦めない気持ち、次へ進む気持ちを維持できるものを準備しないと。高みに上る話をしてる時に「あ、うちではハシゴとか作りませんからね、絶対」って言ってるようなもんで頭痛いです。四輪も二輪もね。

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