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2008年8月11日 (月)

一番耐えた人。

 赤塚不二夫さんが亡くなられてもう十日。

 私はあの人の作品の面白さがわからなかったので、私にとっての赤塚さんは、タモリさんをプロデビューさせてくれた人。これだけでも芸能界に多大な貢献だったと思います。

 かつての盟友が次々と亡くなる中、自分は早々にがんに冒されながらも生き続け、気がつけば藤子A先生くらいしかかつて同じ屋根の下に集った仲間はいなくなっていたという、笑いを生む人の陰につきまとった辛い真実。

 お酒に浸るようになったのは最初の奥さんと別れてからだそうですが、その最初の奥さんの紹介で結婚した二人目の奥さんも病気で亡くされてしまって。

 それでもあの人はTVに出ると笑顔でした。
 凄い精神力です。
 アルコールに頼ったとしても、耐えられる状況じゃない気がします。

 しかし結局、最初の奥さんが病死したのが効いたのでしょう。それからたった3日後、後を追うように、赤塚さんも亡くなりました。

 最初の奥さんの事を本当に愛してらっしゃったんだなぁと。
 ずっと照れ隠しをしていたけれど、あの人の本当はそこにあったんだなぁと。
 ぼろぼろになってた筈です。でも愛する人より先に逝かなかった。
 ちゃんと全てを見届けて、全部に耐えて、それから自分が逝った。

 気負ったりかっこつけたりするとこ無い、ただ面白さを求めた人でしたが(それはとても幸せな活動ですが、勿論それだけで生きることを許してもらえないのが人生)、終わってみればその人生、一時堕落したかのように見えて、実は最期は、世が世なら英雄と謳われたかもしれない程の「漢」であった、そう思います。そのように呼ばれることを、ご本人は心底嫌がる気がしますが(笑)。

 帳尻が合ってりゃそれでいい、みたいな事を生前口にしていたのを「これでいいのだ」という名台詞の本筋と解釈したみたいなことを娘さんは仰ってましたが、実際にはそういう笑いめいたものではなく、もっと執念のこもった本音だったのかもしれません。…引っ張られ始めた人間がこの世界に指が折れんばかりにしがみつく事の苦痛は、とても笑って済ませられるようなものではないのですから。

 そこまで愛せる女性に巡り会えた赤塚さんが心底羨ましいです。
 たとえ過程がどうだったとしても、その美しい幕引きに最大級の敬意を。

 ご冥福をお祈りします。

 お酒が飲める人が羨ましくなりました。※

 お酒は美味しいし、酔っぱらっていると幸福感もあるだろうし。

 薬で平常心は保てますが、薬を飲んで幸福になどなりません。
(増して美味しくもありません・苦笑)

 そして私は弱く、一人きり。
 私のような凡人と名作家を比べることがそもそも間違いとはいえ。

 ほぼ同時に両親を失った娘さんの心中は察するに余りありますが、悲しみと同時に誇り高い血統を自覚できたのでは、と思います。

 幸せかもしれない結末に、今の私が抱える唯一の不安は、タモリさんが老け込んでしまうことです。よりいっそう好きなことに生きて、いつまでも変わらぬ様子でいらしてほしいです。

 

※私はアルコールアレルギーで、じんま疹や喘息の気道閉塞による窒息死のリスクがある上、服用している薬がアルコールで効果(副作用含む)をブーストするものがほとんどなため、お猪口一杯の日本酒が命がけの限界です。ビールも100mlオーバーは危険。
 日本酒がどれだけ素晴らしい飲み物なのかを知っているだけに、悔しいです。ビールはモルトスカッシュとかでも十分代用できてますが。親族に杜氏もいるというものすごく恵まれた環境にあって、その親戚の仕事を味わえないという悲しい立場です。あと、国後行く度結構悲しい(苦笑)。必ず宴席はあって、それはとても楽しい場所だから。

 だからせめて自分が気に入っている人に地元の素晴らしいお酒を私の代わりに味わって欲しくて差し入れがいつもお酒だったのですが、今回のコミケ駄目なので、しょんぼりです。いや、お酒以外にも美味しいものはいっぱいあるのですけど!

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