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2008年6月27日 (金)

省エネ・省資源の本質。

 ちょっと別な話題から入りますが、総務省が「デジタル放送の場合アナログ放送に比べ緊急地震速報が2秒程度遅れる」という現状を危惧し、遅延の解消への努力を促す会見を増田さんが行ったという報道がありました。現総務大臣の増田さんは前岩手県知事なので、地震の巣な上に先頃の惨状の件もあり、前々から指摘されていたものをこのタイミングでより強く訴求する意図に繋がったとみています。

 緊急地震速報はP波(初期微動)を感知・分析し、S波(主要動)の到達前に告知するのが目的のシステムです。地震の到達速度はP波が5~7km/sec、S波が3~4km/secで、S波に対するP波の相対的な遅延時間が緊急地震速報を送信できる猶予時間です。先日の地震では盛岡で15秒程度の緊急地震速報送信が可能だったという話でした。しかし震源に近づくほど送信の猶予時間は少なくなり、震源地区ではほぼゼロになります。

 防災において2秒という時間の長さが実感できるデータだと思いますが、デジタル放送の場合すべからく送信時のエンコード、受像時のデコードという2つの処理がどうしても介在します。遅延を解消するにはこれらの高速化が必要案件ということになりますが、これは機材の高性能化を促すことなので、防災の名目で国から研究開発費が出るのであれば、TV好きにとってはグッドニュースとなるでしょう。応用技術は他のAV機器に用いることもできます。

 さて、長い余談から入りましたが本題。この緊急地震速報、TVなりラジオなり受信機が稼働状態でないと当然受信は不可能です。NHKは待機状態のTVやラジオを強制的にオンにして災害時放送を受信させるための信号を出すことがありますが、コンセントが抜けていたり電池が切れている機材は当然反応しません。

 昨今の節電ブームで「待機電源をオミットすると年間でこのくらいCO2削減」という話が頻繁にされるようになりました。災害時放送を受信させるための信号の発信元であるNHKすらそのような報道をすることがあります。

 単純に環境か人命かという話に見えますが、そんな表層的な問題ではありません。地震速報を的確に受信、もしくは続く余震情報が正しく配信されることで、一時的災害の(若干の)解消はもちろん、二次災害の防止に大きな効果があります。例えばですが、団地の中で一世帯だけが律儀に省エネと称してわざわざTVのコンセントを抜いていて、緊急地震速報を知らせるための信号が間に合うエリアなのに受信できず、結果として本震を食らって火災か何かの被害を受けたとします。それは待機電源節約をしなければ回避できたかもしれない火災とも思えますし、とりあえず火災まで行かずとも緊急地震速報で家屋内のリスク回避をする時間が取れたとしたら、被害は少なからず抑えられるでしょう。で、ここが本題ですが、その地震において発生した損害は、地震速報により対策を早く打てた世帯の方が確実に少ない筈で、待機電源節約の名目で被害を大きくした世帯は復旧により多くの手間と資材を要求する筈です。

 はいここで基本に立ち返りますが、あらゆる資材や製品の製造流通、そして設置等の作業にはCO2の発生が伴います。仮に待機電源節約で被害を拡大したとして、それで発生するCO2総量は待機電源節約で削減されるCO2の何倍でしょう?1万倍に収まるかも微妙な気がするのですが;

 加えて、これは若干迷信めいているところもあるかもですが、通電と切断を繰り返すと機材の寿命は短くなるという通説がある筈です。それで機材寿命が縮み、買い換えのタイミングが早まった場合、やはり製造時及び流通時のCO2が余計に発生することになります。コスト的にも排出量的にも待機電源の節約は実は見合うものではないのではないか、と常々思っているのですが、どうなのでしょう?

 年間で数百円の削減とかのためにあまりに大きいリスクを払うという意識が、果たして消費者にあるかな、と思うところです。この部分をきちんと研究する機関がないのも非常に不思議な話です。他にもっとできることがあるのなら、そっちをやるべきだと思いますし、バランスポイントは個別に存在するはずなので全ての世帯を一元的に考えるのは非常に浅はかだと思います。

 CO2対策はいろいろ疑問が多いですよねぇ…。省エネや省資源も。

 で、待機電源で騒ぐ人間に限って何も考えないでAQUOS買っちゃったりするんですな。同じサイズのREGZA買えば年間の電気代であっさり相殺どころか絶対的にREGZAの方が消費電力低いわけですが。(実は最も高画質とされているだけでなく、最も省エネ達成率の高い製品群なのです>REGZA)

 事前に調べることも重要ですよ?
 プリウスの製造で発生する諸々とシビックハイブリッドのそれではどっちが多いか、とかね(笑)。製造の時点で環境に全く優しくない環境対策製品もたーっくさんあります。

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