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2008年3月18日 (火)

エクスマキナ(HD DVD)を観てみたよモード

 本編の感想より技術の話をしたいとこですが、一言で言うなら、これ邦画じゃないなぁと(笑)。いい意味で。

 レンダリングを外注に出してプロデュース…というかシーンディレクションかな?そのあたりをジョン・ウーさんに頼んだ程度、あとはプラダさんが衣装デザインしてるくらいしか外国人関わってないのに、エンドテロップとか音声とか英語だったらこれ洋画にしか見えないと思います。原作の咀嚼のアプローチがそうだものね。

 キャラクターの生死のプライオリティも、日本のシナリオっぽくない。重要どこを殺してインパクトを得る国産みたいな、私の観念では下品なとこがない。ただ、モブはほんっとモノ扱いですが(笑)。お話もわかりやすいし、ただただカッコイイ映像を見せるという流れだし、悲しむとこ燃えるとこ微笑むとこと、感情が反映される点も多分観る人の間で誤差出ないと思う。絶対日本人でないと作れないと思った攻殻SACとは本当に正反対。見る人それぞれの正義、って感じのシナリオじゃないです。明確。

 とまぁ話の中身はこれくらいで、HD DVDらしいとこを。まず、画質はやっぱりこのくらい欲しいね、とほんっとに痛感しました。オリンポスの都市の美しいこと!レンダリングはわりとトゥーンシェードっぽいとこがありますが、背景はかなり描き込んでます。都市のシーンのレンダリングは手間だったんじゃないかなぁ。

あ、そうそう。ピクチャーインピクチャーで制作途中の画面(たぶんアクターさんのデータ入れて、キャラクターのリップシンク取るために音声のキュータイミング指示入れたアフレコ用映像ではないかと思われます)を観たのですが、ものすごくポリゴン少ない!(笑)テクスチャとかほとんど雰囲気程度にしか貼ってないですし、あれなら360で余裕どころか、「どこのPS2?」って思ったくらいでした。基本的には構成同じなんですが、シーン内演出で結構いじったとこもそこかしこありますね。バイオロイド育成施設で完成版でカプセルに入ってるのは成人した個体だけですが、嬰児の入ってるカットが途中バージョンではありました。(オーディオコメンタリーによると、子供は児ポ法あるんで入れられなかったそうです)

 テックスペックはまだ未体験ですが、HD DVD用拡張コンテンツ国産初のわりには、メニューの動作がもっさりしてる程度でよくできてます。これ、このまま終わっちゃうの惜しいよなぁ…。ビルドインコンテンツはBRでもできるんですが(JAVAです)、ピクチャーインピクチャーってBRもできるんでしたっけ?
 こういうの、PC上でオーサリングして個人作成のディスクでもやれるなら、なかなか面白いと思うのですが。というか、拡張字幕機能1つ取っても、文字の解像度段違いなので(そりゃそうですな、WUXGAにわずかに縦幅で劣るだけ、という高い解像度を持つわけで)字幕作成やテキスト&グラフィックのコンテンツをメニューで組めるなら、電子出版は将来これでやるち面白いんじゃないかって思いましたよ。(ただし、素材を満足な量用意する労力は半端じゃない筈です。同人レベルではホームビデオ観るのに映画館貸し切るような贅沢になっちゃうというか、確実に持て余します)このフォーマットがDVDのディスクで使えればいいんですけどね。東芝はそのアプローチ狙ってみたらどうかな、と思います。

 本編の話に戻って。やっぱり、解像度感があるとメカが映えますね。ブリアレオスの顔の知覚系の上にカバーがついてますが、そこの描き文字(というか、刻印文字?)まではっきり読み取れます。あと、曲線とか溝掘りの細い線とか鮮明に見えてて、ああ、ようやくゲーム機並みの映像がディスクで出てるよ;と思いました。(360で遊んでると、細かすぎて普通のTVじゃ見えないとこ、たくさん出てきますよ)
 そしてこれは技術関係ないですが、オリジナルのデザインに基本的に忠実なので、ギュゲスDとかブリアレオス自身とか、ブリアレオス用のLMユニットとか、えれぇカッコイイです。ポセイドンの新型LMとかも出ますが、なかなか美しい。

 なんというか、立体化されてるのが通常装備(あれはオークはつけてないですよね?>デュナン)の二人だけなのが惜しいです。警察用ギュゲスやもちろんギュゲスD、前述のブリアレオス用LM装備のフル武装とか、出してほしいけどなぁ…。

 あ、ヒトミが沢城さんなのがよかったです(笑)。

 結論。この映像観ちゃうとねー。通常のDVDではオススメできません。1年せずにBRでも出そうな気がしますが、そちらはあの素晴らしい特典はつかないのではないかと。
 もしVARDIAのHD DVDタイプを録画機として購入する人がいるなら、再生専用ソフトとしてこれは凄くオススメしておきます。XF2を捨て値で見つけたって人がいたらその人にも。このボックスと、パラマウント系の映画だけでもモトは取れます。あと、競馬好きな人は、主要なG1は実はHD DVDでしか出てないので、ハイビジョンで名勝負を観たいって人にはオススメですし、環境映像分野充実してるのでそういうの好きな人も。

 あと、もう率直に言っちゃえ。BRとHD DVDどっちでも出てる作品なら、余程オーディオに金かけてる人でない限り、オススメはHD DVDの方です。雑に扱えるから。7.1chが普及帯まで降りてくるの当分先なので、エセAVヲタの甘言に騙されませんよう。だって映画でさえまだ使ってる作品ほとんどないですよ?;新海さんの例の2作とか、安心して観たいならHD DVDで。(BRがディスクリペアきかない仕様なの、どうしてあまり報道されないんでしょうね;)

 いろいろ考えさせられました。作品として面白かったのもはそれはそれで満足でしたが、これは既にロストテクノロジーなんだなぁと思うと結構せつないです。

 流通の都合に流された決定は、消費者が迎合できるものでは決してないということを、これから皆思い知るのでしょうね。帝人がどんなに頑張っても、ディスクコーティングには限界があって、BRはコート抜けると即アウト、買い直し。限定のゲームや映像だったらどうするの?個人録画なら?

 いいものを観たのに、心中は複雑です。

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コメント

ちょいと質問なのですが、HD DVDってディスクリペアできるんですか?
そういう話って聞いたことがないもので。

BRができないのは構造上必然ですが、HD DVDもリペアすると光学特性が変わっちゃうから無理ってことを以前どこかで読んだ記憶が。

試しにちょっとググッてみたら、引っかかったリペアキットでは、たいていHD DVDも不可だったし、いくつかあったHD DVDがOKのものについてはなぜかBDもOKになってたり(^^;

もしかして公式的にはできないけど、やろうと思えばやれちゃうのかしらん。

投稿: しろなの | 2008年3月20日 (木) 20時45分

OKだと聞いていたつもりですが勘違い?
クレームついてもつまらないしチェックする気もないので相手にしてもらえてないのかもしれません(/_;)>リペアキット

そもそもの傷によるエラー訂正能力でも違いがあるみたいですが、その光学特性って話はちょっと調べてみたいですね。

投稿: ぬまにゃん | 2008年3月20日 (木) 21時15分

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