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2007年10月 5日 (金)

適切な舞台、待ってくれない環境モード

 先日の旅行記で「ランクルが凄かった!」という話を書きましたが、続きです。先日新型のランクルが発表になりましたが、トヨタの人(日本GPの件で非難ゴーゴーの渦中ですがあえて気にしないことにします、あの案件は来年自然消滅だろうから)曰く「普通に15年乗れてオトク」ということでした。過去のランクルも同様にそれくらいの車体寿命を余裕でこなすのだということはかの地にて見てきた通りです。

 ただ、そこで思ったのは「日本に必要な車かな?」ということでした。ぶっちゃけ、日本で使われているランクル・ハイラックスは、使われ方が勿体無いのですよ。走破性能をいくら上げてもそれがフルに使われる機会が少なすぎです。日本は舗装に金かけすぎだと思いました。かの地に行った経験則では。だって、あっちじゃ舗装路ほぼなし、幹線道路すら均してるだけで、そういうところを80キロ制限(笑)で走ったり、「街中」の坂がついてるところだと下手すりゃ障害競技ばりの走りを強いられるとこがあったりします。(セダンだと間違いなく底づきして車輪浮くなありゃ;)信号機ありませんでしたし。

 出力と快適性を維持する都合、ジムニーを除いた本格SUVは総じて排気量は大きいです。車体強度を保つためやドライブトレーンの都合、重量も重くなります。日本ではランクルを使わなくてもぜんぜんまともに走れるところだらけなわけで、ようはあの手の車は必要外、エココンシャスでないだけの車となってしまっています。長く使える車というのは魅力ですが、それをSUVだけでやる、というのはどうでしょう?先15年間使うとして、原油は確実にどこかから出るでしょうが、温暖化対策で突発的に厳しい規制が税金などでかけられる可能性がある昨今、日本においては「違う車でやった方がいいんでは」という気がします。

 ただ、アイポイントが高くて堅牢性が感じられる車のニーズというのはある気がしますから、そのコンセプトで過剰な動力性能は求めず普通に走る車を、という考え方には賛同します。ムラーノなどのハイライド系サルーンを、さらに軽量化して低排気量で済む(ないしは排気量が増してもガソリンの消費量、ひいては製造時消費資源と発生物質を削減できる)ように作った車の流通が「舗装の行き届いた国」向けではないかと思います。

 一方で、今回助手席ではありましたがランクル/ハイラックスの素晴らしい性能を目の当たりにして、これは中古でなく新車をロシア向けに出すべきではないか、と思いました。舗装が行き届いていない国というのは他にもたくさん(まともに舗装されてる場所が国土のほとんどって国の方が絶対少ないですよね;日本人は恵まれているのだからその恩恵はフル活用すべきなのですが)あるはずで、近隣の比較的友好的といえる国でトヨタが進出している国では中国・ロシアとなる筈ですが、特にロシアは中古車を日本から好んで購入していて商用車だと日本の文字を見るのも珍しくありません。経済的側面から新車を買えないというのもありそうですが、それならそのレベルに見合った新車を準備するのも手だと思います。富裕層であれば好んで日本と同仕様のランクルを買うでしょうが(信頼性の面で他国はないと思われます。私がかの地で見た日本車以外の「外車」はフォードのエクスプローラーだけ。あとはロシア産の車)そうでない人も多いわけで。

 乗り心地がよくて若干広ければジムニーとかもいいのでしょう。実際、女性でジムニーに乗っている人もいましたし。なので、1.5Lクラスディーゼルでまともにパワーがかかり、日本で言うなら軽枠からワイド化したようなサイズのクロカンも需要は十分にありそうでした。

 ここで話を日本に戻して。やっぱりクロカンやSUVというのは日本には無縁だと思います。過度に排気量が大きい車を、輸入するならまだしも日本で売るどうかとも思いますし。5Lもないとスポーツとかできないでしょうか?;そんなことはない筈ですが。(と、IS-Fに釘刺し)

 競技用や本当に山奥に仕事で出向く人にはジムニーやランクルはいまだ必須の乗り物かと思うのですが、このへんの環境に逆行する「用途外使用が多すぎる車」に関しては居住地域に応じて購入制限とかつけるべきだと思うんですけどねぇ;

 大きめのセダンでも2.5Lあれば本当は十分走ります。ハイブリッドが使える今ならなおさらです。スポーツというのは車の性能に頼るものでなく、フィーリングを楽しむものだと思います。時速800km/hで走る車が出ても、体感するものがなければ100km/h出ないけどやたら体感速い車に楽しさで劣ります。性能誇示で満たされるものに踊らされるのは日本人だけではないですが、ことさら警察の仕事が過剰に熱心でいらっしゃるこの国においては抜本的な法改正がない限り現状無意味となんとなくここ数年覚っています。

 5ナンバーで安全基準を十分に満たしつつ居住性と動力性を両立する、というのを絶対目標として掲げて車を作った方が、自由に車を作らせるより日本人はずっといい車を作る筈だ、と常々思っているのですが違うでしょうか。3枠まではみ出していいや、という甘えが出てから、車の作りに甘えが出てきたように思います。軽枠ではいまだ創意工夫が展開されているのを見るに、無駄が多いと言わざるを得ません。そして、高年式でもワゴン型の軽が意外と高値なのを見るに、長持ちする車は小さい枠でも十分作れると思います。

 内需の縮小にはなるでしょうが、温暖化の影響がたかだか2年で体感できてしまってるという、およそ学者の説が信用できる状況にない現状において、小型化・用途の適正化によるローエミッション化は急務だと思うのですが。

 そんなわけで昨今の大排気量崇拝に警鐘を鳴らしつつ、電池メーカーの努力に期待する昨今です。電気自動車でもスポーツ走行が楽しめることはよくわかっているので、あとは電池次第という印象です。国費投入してもいい分野だと思いますが。温暖化対策は世界共通のテーマで、自動車分野でダイレクトに効くのは電池の高性能化と低価格化でしょうから。

 20世紀の人々が描いたビジョンのうち、破滅の方向へのタイマーだけ加速して、進歩の方向への要の部分のタイマーが予想よりずっと遅くなってることに、もっと危機意識を持つべきだと思うのですが…。

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