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2007年9月21日 (金)

二日目・退屈な研修会から船旅へモード

 起きてまずお風呂。自律神経ぶっ壊れてるので、お風呂から外出までに最低1時間ないと滝のような汗が止まらず大変なことになるのでかなり早起きして汗抜き。しばらくしておいしいほうだけどこれ千円もしないだろって朝食を食べて、重い荷物をひきずって千島会館へ。すぐに北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)へ移動。ここの常設展示見たかったのでちょい嬉しかったけど、研修会自体はド退屈。スケジュール合わせとか資料についての検証があるので付き合ったけど、説明だけなら抜けてたぞ私。何度も何度も同じ説明受ける気ないし。

 で、今回は若手中心ということで学生さんが企画した部分というのが多々あって、そこでいきなり2世としての見解云々とか問われたのだけど、んなこと聞かれるなんて言われてねぇよ!と思ったし私の見解をストレートに言うと国が掲げる歴史認識や目的と差違が生ずるってんで背後にアメリカがあった件絡めながらだいぶ伏せて喋ったら後から井上さんから呼び出し(苦笑)。ただ、今回私が所属する千島連盟からは2世の連盟員のみの参加で同行スタッフいなかったので(これ猛烈にまずいと思った)、連盟の意向も汲む必要があるし3人バラバラの事言うのはまずいだろうし、何より私らは2世だから、1世と違って伝聞の話しか出ないしそこから先は私感になるんで、相応しくない話だと思ったのは事実なのね。井上さんが「ああいうぼかしかたはずるいから駄目、あれは不愉快だよ。こちらと見解違っても何も制限せず自分の主張言ってしまっていいから」と叱りつつ背中を押してくれたので、以降はばしばし言いたいこと言いましたが。まあ不愉快は北対協の事前資料見た時点で過去の質疑応答事例見てとっくにこっちも不愉快だったんでお互い様ですが、そこらへんは井上さんに直接。あと、ホームビジットの面子がうちの班「外務省筋二人と私」という構成だったんでこれはストレートに抗議。「ちょっと勘弁して下さい、私は外務省筋は全く信用してないしこれじゃ前日の発言受けて囲い込みしたようにしか見えないんすけど」と。「いやそれは考えすぎだけど」と井上さんは言ったけど、囲い込みでないにせよ道具だよなぁとやっぱり納得できず。その後どうなったかは後で。

 最も不愉快だったのは外務省崩れの大学教授、津守滋氏の講義。「9条が無ければ攻め込んで奪還すべきだ」という発言があったんで、どうしてこんな右翼を学識経験者として連れて行くんだ?と激しく疑問に。歴史認識を繰り返し述べるだけの機械ならこんなおっさんじゃなくてもいい。余計なことを喋らない外務省筋でない学識経験者を呼んで欲しかった。この人とは挨拶どころか目も合わせなかったです。何もかも気に入らねぇと思ったので。過去にどのような条約等履行されていようとも、それはそれとして現況を見据えた先の論議、という展開でないと永遠に平行線なのはわかりきってるので、日本側がいくらそれで吠えたって無駄なのは世界の日本以外の全ての国の地図見りゃわかるでしょ、と。(日本だけです>日本語表記 あそこは今や完全に世界的に見てロシア領)昨年の銃撃の件について根室市の関係者から「こちらの領海内だった」と主張があったのがおいおいって感じだったんですが、その件後付でこの学識経験者とやらは「今は衛星で何でも監視してるんだから!どこなのか見えるんだから!」と。ただの漁業海域に小型漁船見える程精度高いカメラを向けてる衛星なんてありませんが。GPSデータは漁船ごとロシアに没収されているわけで、日本側が持ってるデータなんてこの件よくて漁業監視関連のレーダーに映ってたらそれだけだった筈。よくもまぁああいう嘘しれっと言うなぁと。根室とかの漁師さんが拿捕覚悟で越境操業してるのは当事者皆わかってるのにね。空母からB52並みと言っていい論理展開で「流石元外務省」と鼻で笑ってしまいましたです。

 条約で保護されてたから云々って言い方も嫌いですね。歴史の話したら「じゃあお前らアイヌに何したよ?」というのが朝廷民に対してはあるんで、目くそ鼻くそだの五十歩百歩だのいろいろあります。そもそもアイヌの土地だったのに、彼らが国境なんていう私益とメンツで存在する線を持たなかったのをいいことに勝手に土足で上がったどころか冒涜の限りを尽くしたのは近年ようやく公になった通りで。正常に原住民として歴史的に認識して公益していたロシア側の方がまだまともだったわけで。アイヌは無理矢理日本人にされた挙句、中曽根元首相が「日本は単一民族国家である」なんて発言を過去にしたこともあり、人権意識は日本側がはるかに低いという認識が。「じゃあ条約なければなんでもアリなんだな」ということです。先にやるだけやって後付の歴史認識をやるってのはうちら日本の北方民族にとっては「朝廷側の常套手段」なんで、その流れで今の今まで来てる日本の外交の根底の考え方は滑稽でしかないわけですが。地名にアイヌ語の当て字が多数残るのが北海道のみならず東北にも広くあるのは地図見りゃわかるでしょと。自分らが随分ひどいことをしておいていざ自分らが攻められたら「ヒドイヨ!」一点張りって馬鹿かお前ら、という認識です。だもんで、私は2世である以前に人として、北方領土問題の話に入る前にかの地域全体の問題としてそのへんの話を整理する必要があると考えるし、ソビエト侵攻のバックにアメリカがあったのは明白なんで安保あるうち対話にならんだろ、とも思ったし、そういう話をするんなら四島じゃなくてモスクワとしろよ、という話もあって。なんともバカバカしい、とは思ったわけです。「アイヌの話はまた別だろう」と思うかもですが、あのボーダーレスゾーンにおける線引きの話となると彼らの存在は欠かせないわけで。日本は「アイヌは日本人として全員引き揚げさせられた」と主張してたけど、ロシアは「我が国にもアイヌはいる」と言っているし、資料も残ってるし、実際島で明らかにアイヌの血を強く残してる人を目撃したんで(苦笑)、虚実混ざる認識で論議されてもぜんぜん信憑性が。

 とりあえずこの問題、ロシアと話す前に本当に返還望むなら日本国内で解決すべき問題がアイヌの件に限らず多すぎです。それを上っ面の認識だけで話すのは友好親善でもなんでもない。相手に失礼ですがな。(隣国を低く見る癖をまず改めるべきだと思うけど>この国の政府)このへん今回後で実際に状況として表面化したのでのちほど。

 ノンフィクション作家の上坂冬子氏も同行だったのだけど、「あれ?今回若者の…」という疑問はありましたな。この人結構面白くて、領土問題考えるあまり元島民でもないのに本籍を国後に移しちゃったという(笑)。そこが親父が住んでたとこだったんで、凄い偶然と思ってちらっとお話しましたが、現地にて「私が犬が嫌いなの知らないの!」とキレるなどその何様っぷりが周囲から大不評でありました。「何?あの自称大先生」って感じで。

 いろんな人が来てるんだな、というのはわかったけど、役職が社会通念上偉いことになってる人間より、普通の参加者の方がずっといい見識を示したシーンが最初から最後まで多かったです。今回の団長さんは日本青年会議所所属の森島さんという方でしたが、この方や新潟県民会議の目黒さんあたりの話の方がずーっと話としては面白かったです。

 退屈と面倒の中2ついいことがあって、1つはお弁当がおいしかったこと(笑)、もう1つはニホロにあるロシア資料館の展示がまた見られたこと。前からドールが置いてあって気になってたんですが、ビスクじゃなくてソフビでした。残念;衣装がとても豪華で植毛もしっかりしてたんで、あちらとしてはわりと高級なものではないかと思いましたが。あとマトリョーシカ!なんと30個セットってのがあって。一番小さいのほぼ米粒大ですよ(笑)。全部に顔などだけでなく絵が描いてあって、追っていくとお話になるのだそうです。買うと10万円以上するとか?

 あと、色丹からの引揚げ者さんのお話は面白かったです。他の引揚げ者さんのお話と事後の件で整合できて、島で当時あった人や物資の流れがよくわかりました。あのへん全体を聞くと相当面白いドキュメントな筈です。連盟員の方で取材しまくっていろいろまとめてたおじいさんがいらして、話がとても面白いのですが、今回いらっしゃらなかったので残念。あれ本として出版されたら結構歴史教育分野に波立つだろうなぁ。

 めんどくさい話の後はお買い物挟んですぐ港に移動して乗船、出港。去年のより小さい船で結構揺れましたが、船室のメンツがだいたい30代以上の男性民間人で「おっさんルーム」と化していて面白かったです。世代がそう離れてないんで、ここで顔合わせした皆さんとは道中よく話をしました。気さくでいい人ばかりで楽しい部屋だったなぁ。初めての方が多かったので行きは皆さん緊張してましたな。仕事持ちの人ばかりなので、うちとけるのはすぐでした。

 そして国後の古釜布沖で翌朝の上陸待機でこの日は船中泊。釣りに挑戦しましたが寒いわアタリないわで断念、翌朝早いのわかってたんで朝再チャレンジと思って切り上げてさっさと寝ました。結構揺れたので三半規管が3日ほど誤動作してたなぁ;

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