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2007年6月16日 (土)

今ネットで一番アツいと思う言葉モード

『おっさんホイホイ』じゃないですか?いやマジで(笑)。

 おこちゃまは何でも気に入らないと叩くよね、私らの世代がパソ通経由でWWWを育てなかったら今頃こんなコミュニケーションはできてないのに、とかたまに思ったりもするわけですが、この言葉に関してはむしろ逆に「それでいい」というか共感要素になっていて、若い世代でアンテナ高い人も同調してくれていて嬉しい感じがしますです。

 そしていいものの価値は不変であると。最近いろんなところで思う部分ではありますが。歳をとらん奴はおらんわけで、男なら誰でもいつかはおっさんです。いいものを見てこれたかもしれない(個人差あると思うんで可能性要素にとどめますが)世代なわけで、そこに刺さるものというともう数見てる中から厳選なわけですから(笑)、「おっさんホイホイ」の称号を得た何がしかは所謂「選抜品」と言っていいのでは?とか思っちゃうわけです。

 にしてもまぁ、90年代の曲の話題して「おっさん」じゃあ、おっさんと呼ばれてる私たちがその道の重鎮の皆さんに「何いきがってんだよ」と怒られちゃうんで(苦笑)、あんまし安直に使われちゃうのはちょっと困るかなとも思うことは思うのですけどねー。音楽業界は特にそんな気がしますです。文化ってのは下地の上に上薬を塗ることの繰り返しで構築されるものでありまして、振り返るときりがないのですよ。一見新しいジャンルでも、何かの融合であるケースがほとんどですし。複雑すぎてボーダーラインが見えないのであまりつっこみませんが;

 最近、藤幡正樹さんの著書「株式会社フロッグス」を久しぶりに読みました。87年11月出版。藤幡さんは日本におけるコンピューターを使ったメディアアートの第一人者のひとりですが、レンダリングによる当時ツルテカだったCGに加え、Macを使ったドットアートでもよく知られた人でした。優れたセンスの本で今読んでも内容的には全く遜色はないのですが、たまに現状とのギャップに驚く内容があります。この本は雑誌「ブルータス」に連載されたコーナーを加筆修正したものですが、フィクションとドキュメントがまぜこぜになっています。で、86年頃に広島で日本で初めての国際アニメ会議だったかな、それをやった時に、CGアニメーターの一人として論壇に立った藤幡さん、あまりの周囲の関心の低さに腐心した様子(というか、ぶっちゃけつまんなかったと思わせる様子)が伺えます。20年経った今、日本のアニメーションはコンピューターなしでは作れないのは皆さんご存知の通りです。状況なんて結構あっさり変わるもので、その時々で変化に係わった人間がいたからこそ「ありえない→あたりまえ」という信じられないようなシフトが起こるのだと思います。しかし一方で、コンピューターのあり方について、「全くその通り」と今でも思える具体的考察も含まれています。これが「時代に関係ない要素」なのでしょう。初出が古ければ尊重されるというわけでもなければ、軽く見られるというわけでもない。人が人であるうちは優れたままのもの、というのはたくさんあるように思います。
(ちなみにこの本、非常に示唆に富んだ良書なので、幅広い層に「20年前の本」ということを意識しながら読んでみてほしいです。Amazonのマケプレで50円くらいで買えます(笑)。)

 過去のいいものmeets今のいいもの、というのは発展的というか、シナジーが狙える面白いコンセプトだと思います。一過性のものでない定番をエレメントに使うのは、そのコンテンツのなんてのかな、インパクトというか「刺さり方(笑)」に大きく影響するように思いますし。新しいもの同士だと共倒れしてしまう気がするんですよね。

 というわけでおっさんホイホイなコンセプトの作品大歓迎なのであります>某所(笑)。コンピューターに限ったことじゃないですよ。道具や車、食文化、言葉なんかもそうかもしれません…というか、なんでもそうかも。過保護や先鋭へのあこがれで生じた「勘違い」で、逆に後退した文化もここ30年だけみても相当ありますから。おいしいとこだけお持ち帰りでぜんぜんOKなのですよ。流行り廃りに流されないのは難しいことではありますけども。

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