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2007年4月 2日 (月)

検索エンジンと著作権モード

 議論し尽くされた問題かもしれませんが、あえて。

 世の中には便利な検索エンジンがたくさんあって、私も例に洩れずその恩恵に与ってるわけですが、そのそれぞれに利用規約がしっかり存在することを意識して使ってる方はどれくらいいるのでしょうか。

 最大手としてとりあえずここではGoogleを挙げておきます。転載はできませんのでご自身でGoogleトップページ下の利用規約を上から下まで(長いですが)読んでみて下さい。結構びっくりするような内容になっている事に気づく筈です。(なんというか、ツッコミ所満載)
 で、個人的に驚いたのは法的措置についてです。司法に判断が委ねられる事態になった場合、Google側の分も含め諸経費全ては利用者側が被るように規約に書かれています。なんか最近ふっつーにGoogleツールバーがPCにプリインストールだったりしますが、規約同意警告表示なんて一切ありませんよね?これってまずくないですか?同じ事が全てのサーチエンジンにおいて行われている筈です。

 で、世の中には複数のサーチエンジンがあり、それぞれ使わない人もいるわけです。とりあえずROBOTの扱いは後回しにして、そういうところからもクロールは受けて、自分のサイトはキャッシュされます。うちみたいに定義してもらって積極的にクロールしてもらってるところは勿論ですが、手続きなしでもクロールはされます。公開されている以上パスワードでもかかっていない限り「閲覧の権利」は生ずるでしょうから、それはよしとして。問題はそれらのサーチエンジンが一時的とはいえページデータの全てないし一部をキャッシュすることです。検索結果として表示するため、最低でもページタイトルはキャッシュするでしょう。それをしないと検索エンジンはシステム構築ができませんから。

 と、ここで、利用していないサーチエンジンに対し、キャッシュされた側が著作権侵害という主張を展開したとします。大抵のサーチエンジンは広告収入で成り立っていますので、サイト管理者に承諾されていないサーチエンジンはすべからく「情報の無断転載と掲示」を行っていることになります。あまつさえ(最近特定キーワード抜き出すだけのブログでも増えましたが;)広告収入源としている。無許可で他人の著作物を売り物にしているのと同じと解釈しますが、もしキャッシュされたサイト制作者がサーチエンジン会社に対し法的措置を行うこととなった場合、やはりそのサーチエンジンの規約に縛られるのでしょうか? もしそうならとんでもなくナンセンスなことです。

 さらに問題が根深い部分があります。「著作権を侵害しているサイトをクロールしてキャッシュしたサーチエンジンも、同様に著作権侵害、ないし幇助ではないのか」という点です。ご存知の通り無法地帯ですから、そういったコンテンツはそこいらじゅうに転がっているわけですが、ロボットには区別ができません。そして、著作権違反をしているページ制作者がそのサーチエンジンと全く無関係である可能性もあるのです。であれば当然、普通にそのページをキャッシュしたサーチエンジン会社も著作権侵害による告訴対象たり得ます。

 昨今やたらと著作権について騒ぐわりに、どうしてこの部分が追究されないのか。不思議でなりません。インターネットは情報の共有のために存在する場所ではありません。WWWはあくまで「空間」で、そこに設置した物には所有権が存在します。国境が存在しない分問題はさらに深刻と言えると思います。

 ロボットの話をここで。WWWが民間レベルに下りた当初、サーチエンジンといえばYahooでした。当時は申告による登録制で、登録まで時間がかかるという苦情が多かった上に折角登録したサイトが気まぐれに消滅するという、まあよくある事もあってとても人手では追従できなくなりました。そこで各社ROBOTによるキャッシュというシステムを導入したわけです。Googleがその名を一気に知らしめたのはひとえにロボットの頑張りとその収拾した情報の管理の的確さにあったと思います。目的の情報により至りやすいシステムだったわけですね。しかし。
 前述の通り、それが無断であるなら例え期限つきでも著作権の侵害に違いはないのです。(営利目的であれば民事訴訟上さらに問題は強まるでしょう)
「気に入らなければROBOT排除コマンドを設置すればいい」とする向きが当然いらっしゃるでしょうが、「そういうものの存在を知らない」場合はどうなるのでしょうか?また、鍵をかけていない家から泥棒を働いたらその泥棒は無罪ですか?排除コマンドの設置だって立派にサイト運営者の時間を拘束する「労働」です。第三者の営利目的対策のために無償で自分が動く道理はありません。

 検索エンジンに限った話ではない気がします。前述キーワードトピックでリンクだけ作るブログ(広告つき)や、恐らくWikipediaも何らかの権利侵害をやっていることでしょう。

 どうもWWWが急激な成長を遂げたこの十数年で、著作権認識が一方で強烈に緩み、一方で逆に極端に厳しくなったように思います。わかりやすいところだけ追究して、ややこしいところにタッチしないという権利者の思惑が見てとれますが、追究するなら等しく行われるべきではないのかという強い疑問があります。

 ちなみに私がサイトサーチ(ロボットのクロール)を依頼しているサイトは前述の通りGoogle(ただし日本※)だけ、サイト定義というかたちで事実上容認しているのはYahooくらいです。勿論ココログ/Niftyはサービス利用をさせて頂いているので検索は容認どころかお願いしている形と言っていいでしょう。でもってMSNはWindowsを使う上で不可避なので仕方なく利用者定義をしていますがサイト登録と利用許可はしていません。その他は全く利用も許可もなしです。しかし、GoogleやYahoo、Nifty系サービス以外のサイトからの検索も多いです。

※被検索は世界中からあります。ヨーロッパ系のGoogleからよくイメージ検索を受けますが、正直あまり快く思っていません。日本以外のGoogleからはクロール外してほしいのですが(日本語検索したければ海外からでも日本のGoogle使えばいい)そういうオプションはないようです。

 考えるとちょっと気持ち悪いというか、ぶっちゃけ許可してない連中の金稼ぎに利用されるのってですよね(苦笑)。まあ、そこまで考えて運営するほど余裕ない自分もいるわけですが…。なんとも具合の悪い話です。サイト上で二次創作的なことをやってる私が言えた義理じゃないかもしれませんが。

 ところで、ブログサーチ系のサーチエンジンに、特定のワードに対しポジティブ・ネガティブと分類をするタイプのものがあります。新しいサービスらしいのですが、被検索を逆サーチしてページを見たら問題が。具体的にはこう。
「なんちゃってレクサスはちょっと…と書いたら、レクサスというブランドに対してネガティブなブログにされた」
 ちゃんと読まれてる方はご存知かと思いますが、レクサスさんには大変お世話になっており、車も非常に気に入っています。うちはレクサスブランドに関してはどポジティブです。即時運営会社に抗議しました。そしたら回答はこう。
「判断はロボットがしているので、誤差が出る場合もあります。修正はできません(!)。システムの改善に務めますのでご理解ご協力の程お願い致します」
 理解も協力もできないって!内容歪められてるんだよ?しかも勝手に使われてるし。削除もしてくれない。何様?これぞまさに「てめぇ誰の許可取って人の意思曲げてんだコラ」ですよ。民事訴訟やりゃ勝ち確定ですな;ちなみにGoogleの場合この手のクレーム窓口は充実してるので一応安心して任せられます。

 冒頭の話題に戻りますが、Googleの規約には要約すると「申請するサイトには絶対的な情報の正確さが求められる」旨があります。
 達成できるサイトが世の中にいくつあるか見物です。是非Googleは「利用者全サイト全検証」して頂きたいところです。特に広告主を。何度も検索結果上部に出る広告主に裏切られてますが(目当てのものが無いのはザラ)。うちは努めて正確にやっているつもりですが、取材した段階と情報が変わるのはよくあることで(それは私のせいじゃない)、その都度ブログを修正するなんてことはまずありえません。
 規約を作るのは必要でしょうが、実現性を考えて記載すべきではないかと思います。某SEGAlinkのように「運営側が動かないので事実上無効」なんて事態もありましたし。「自分らが管理できないこと規約や条項に盛り込むな」ってのも客観的意見として述べたいところです。参加している以上は厳守を心掛けますけども。

 にしてもまぁ。
 すたれるな、この調子だと。この業界。程なく。

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コメント

すみません、内容をお借りします。

投稿: | 2008年8月25日 (月) 22時53分

>EAOcf-78p244.ppp15.odn.ne.jp様
引用目的と引用先を連絡下さいますようお願いいたします。
匿名連絡先無しでは告知無しも同然です。
現状では内容をお貸しできません。

大阪府ではそういったことが許可されている・もしくは府民のモラルとして成立するのですか?(苦笑)

投稿: ぬまにゃん | 2008年8月26日 (火) 00時43分

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