« ドールとフィギュアの理想的な融合モード | トップページ | 見に行きたかったよーモード »

2007年3月29日 (木)

小糸さん納期を守るモード

関連リンク: 小糸製作所、LEDヘッドランプの量産化に成功 レクサス搭載へ | Response..

 LEDヘッドについては前々回、2003年の東京モーターショーで既に使用が示唆されていたものの、前回2005年では実装に間に合うアッセンブリが完成していませんでした。しかし、小糸製作所の担当さんにお話を伺ったところ、「2007年には搭載車が出ますので、お楽しみに!」とのことでした。その時某メーカーの開発の某氏(バレバレw)も一緒だったのですが、「うちにも営業に来てたよ」とのことで、小糸さんとしては次世代ヘッドライトの主力として力を入れているようです。

 LEDでヘッドランプを実現するにはハードルが2つありました。まずはLED自体の光量(さまざまな言い方がありますがここでは省きます)。実は2005年時点ではまだアッセンブリで組んでヘッドランプにできるだけの光量を達成していませんでした。しかしこの分野は日進月歩なので、共同開発の日亜が頑張ってくれたことになります。LS600hへの採用は前回ショーの前に既に決まっていた気がするのですが、前回ショーの時点ではまだLEDのメーカーは策定段階だったので、日亜は決定から短期間で実用レベルにこぎつけたことになります。GJといえるでしょう。

 もうひとつのハードル。LED懐中電灯に詳しい人ならご存知かと思いますが、LEDを「灯り」として使用する場合、より強力な光源とするならLEDの光をそのまま出したのではまるっきり不足です。全方向に拡散する光をリフレクターで反射する、ないしコリメーターレンズで収束配光することで、まともな光に調光されます。もちろんこれは既存のバルブでもやっていることですが、LEDの場合はその調光のシステムがより重要になります。なにせ光量がまだ少ない。ロスの少ないシステムは必須となります。記事中、機構説明図がありますが、ロービーム用ユニットは2つのリフレクターで光軸を前方にまとめたものを、さらにレンズで均一化させているようです。ロービームは3つ目ですが、おそらくそれぞれ少しずれた方向を照らすことで配光範囲を広げているものと思われます。小型が特徴とされるLEDですが、一定以上の光量で扱うとやはりアッセンブリはこのあたりで大型化するようです。ようするに、コンセプトカーでよく見られた「蜘蛛の目の如くいっぱい」って程数は増えないということですね。(あの形になるには、さらにLEDの光量が増すのを待たねばなりません)

 あんまりユニット数が増える(目が増える)と「気持ち悪い」と言う人がいるので(日本人くらいらしいんですが;)小糸さんはLS600h用アッセンブリを作るにあたって(ライトまわりはまるごと小糸さんの担当です。後ろもそうな筈)意匠に相当を気を遣ったのではと思います。

 今のところ完成したアッセンブリの単価がどの程度になったかという話は聞いていないのですが(なにせ積まれるのがLSなので値段がどの程度になるのか想像もできません;)、もしディスチャージより安価であれば一気に普及する可能性もありますね。LEDが無茶してるとハロゲン並みの消費電力になっちゃってる可能性がありますが、電力量あたりの光変換効率はLEDの方が高い筈なので、無駄にはならないでしょう。とにかくお値段でしょうか。色温度についてはバリエーションをつけられる筈なので、複数LEDでバランス調光なんてことも可能でしょうし、三原色全てで十分な光量を持つタイプのLEDが出た場合、ミックス光でどんな色にもなるヘッドランプASSYも可能な筈です。車検通らないでしょうけど(笑)。

 とりあえず新たな革新技術の民生化に成功した小糸製作所さんに拍手を。早く実物を見てみたいです。今年の東京モーターショーは乗用商用一緒なので、アッセンブリメーカーの展示が少ない(もしかしたらないかも;)かもしれないのですが、もし可能なら小糸の担当さんに今後の展望などを聞いてみたいものです。

 メーターにインフォメーションディスプレイが入るのは当たり前になりましたし、前回注目した技術でまだ普及していないのはHUDくらいになりましたね。HUDは必要性をあまり感じないのかなぁ…ナビとのシンクロとか、アイポイントとダッシュボードの高さとか、考えてみるとハードル高そうですね。車高は上がる傾向ですし、HUDはわりとヒップポイント/アイポイントの低い高速車でないと意味は出にくいですし。

 先に実用化されるのは前回シーメンスが出していたフル液晶メーターかもしれませんね。例によって国土交通省が難色を示しそうですが(苦笑)。輸入車ならアリでも国産では難しい技術がまだたくさんあります。この差はどうにかならんもんですかねぇ。

|

« ドールとフィギュアの理想的な融合モード | トップページ | 見に行きたかったよーモード »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ドールとフィギュアの理想的な融合モード | トップページ | 見に行きたかったよーモード »