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2007年3月28日 (水)

ドールとフィギュアの理想的な融合モード

 キャラクタードールってカテゴリーは前からアゾンやボークスがやっていましたし、一応ロストエンジェルスとかは商品カテゴリとしてフィギュア扱いになってたりするので、「ドールからフィギュアへのアプローチ」というのは何年も前からありました。今や大メジャーのスーパードルフィーも、元々はフィギュアを手がけていた造型村の皆さんがビスクドールに近いものをガレージキットの製法で始めたものです。(ドールとして進化した延長の最先端はDD。ソフトビニールですからね)

 そして近年、フィギュアの方に布の衣装を着せるという新しいアプローチが出てきました。昨年買って私を後悔のどん底に突き落としたメガハウスの葉月や、ぷちパーティとのコラボレーションで生まれたローゼンメイデンミニドールシリーズなど、「可動ドールのポーズづけに、フィギュアの扱いが楽でソリッドな髪、そしてドールの最大の特徴であろう人間同様の布の服を纏う」という、フィギュアにお遊び要素を持たせた感じのものです。ドールでキャラクターを再現するのは結構大変なので、記号化という意味でのわかりやすさと動かしてポーズをつけたり好きな服を着せる楽しみをより簡単に再現できるこの手法は巧く行く…かに思えました。

 しかし現実にはどうも衣装や本体とヘッドのイメージがマッチングしなかったり、肝心の衣装で手を抜いてしまったりと、台無しな製品が今のところ多いです。成功しているのはボークスのカスタマイズフィギュアくらいかもしれません。(あれの関節はスグレモノで、関節部品だけ既存のフィギュアに組み込んでアクションフィギュア化が可能ですし(サイズが合えば、ですが)逆に関節パーツを抜いてパテ埋めすることでフィギュアの汎用素体にもなります。かすたまのハルヒ関係がいいなぁと思ったけど別に動かなくていいけどなぁって思った人は、アルミ線通してパテで埋めてやすって塗っちゃえばいい)でもあれもキャラクターシリーズは衣装ソリッドなんですよね;

 最近になってメガハウスが昨年の葉月のリベンジとばかりに、デフォルメ薔薇乙女路線でぷにコレ真紅ぷにコレ翠星石を発表しました。デフォルメ自体は嫌いじゃないです(ストラップとかで出てる子がすごくかわいいですし)が、ぷちパーティのスピンオフというエクスキューズがあるミニドールシリーズと違い、「最初から逃げた」って印象がどーにも強くて、衣装がまたあのクオリティだとしたらアゾン系よりがっくしだよなぁと思って私はパスっちゃいました。しかし。蒼と翠の評価の低さに本気を出したのか、それとも単に原型師さんが好きなのか、ローゼンメイデンミニドールシリーズ4作目は凄いことになっていました。

 な、なんつーか。完璧なんですが(笑)。さして雛苺好きでない私でも、「これ以上を求めるのは酷じゃないか」と思ってしまったほどです。人形は顔が命とはよく言ったもので、とりあえずフィギュア的部分である頭の出来が見たとこ完璧で、そこにベストバランスの胴体と衣装がついてるという。ちとお高いですが、これは凄いのでは。

 サイズがサイズなので過剰に衣装を作りこまなくても違和感がなかった、というのが正解だったのかもしれません。薔薇乙女の衣装はレースの使い方とか刺繍とか色彩解釈とか、案外曖昧な点が多く、それで「なんか違う」の連続で決定版が出ていない感じでしたが、この雛苺はうまく「引いた」ことでちゃんと劇中の雛苺になってます。

 この技法だと余程衣装にお金かけないとこのサイズが限界になるのかもしれませんね。1/6で衣装に凝ると今度は髪の毛がソリッドであることにとてつもなく違和感が発生するのは一連のメガハウスアクションフィギュアが証明してますし、そこで髪をドールヘアにすると今度は本当にキャラクタードールになっちゃいますし。

 ドールが認知されだしたのってここ数年ですから、これからまだいろんなものが出るのでしょうが、少なくともこの雛苺のレベルをベンチマークにしてほしいなぁとは思うところです。

 余談ですがドール趣味になるとキャストオフつきフィギュアとか魔改造で盛り上がってる皆さんへの反応がドライになります。着替えの時ハダカになるの当たり前だもの。

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コメント

今年になってフィギュアの人になり最近キャストオフの意味がわかって・・・。当初はそれだけで「おお!」とか思って(実際買って)いましたが、最近は「よく見たら形が悪いし取れるだけじゃん(><」と思うようになって・・・。やはり胸やぱんちゅだけでなく顔・足・ポーズ全体から幸せを感じられるモノがいいなと思うようになりました。成長?

投稿: ハピたま | 2007年4月 3日 (火) 11時09分

成長というより、えろえろの呪縛から解放されたというのが正しいような(笑)。あの手のやつ欲しくなるのは気の迷いだと思います。
やっぱり全体像で優れた作品が一番。

投稿: ぬまにゃん | 2007年4月 3日 (火) 13時27分

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