« こ、これ…オーダーメイド?wモード | トップページ | ぶろぐいぢりとかモード »

2007年2月20日 (火)

自分の医学データが持ち歩けたら…モード

関連リンク: 血液一滴で遺伝子診断、薬の効き方など30分以内に : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

 遺伝子特性に由来する要素ってとても多くて、記事中あるような薬の効きなんていう発達分野だけでなく、抗原抗体反応の要素(アルコールの可否もここですね)とか、根源的な性格なんかもある程度わかるようです。でも、今回トピックになっているとおり、従来はもっと時間がかかりました。別に数日かかっても次の来院時にわかればいいじゃない?と思うかもですが、医療現場では即断できるかできないかで状況が変わる局面が多いわけですし、そうでなくてもこの技術がもっと広範囲を対象に一般的に行えるものになってくれれば、アレルゲンから何から医学的なウイークポイントを総合的に調査することと、その診断の回転を早めることができるので、より多くの人が「オーダーメイド治療」の恩恵を受けられるという大変なメリットがあります。

 それだけじゃありません。取得したデータを処方されている薬品データなどと一緒にICチップ入りのカードなどに記録できるようになったとすれば(そしてそれを読み取る手段が携帯電話などで一般化すれば)、相手に対する無意識の暴力や偏見を避けられます。例えば私のように、元来アルコールアレルギーのところアルコール併用禁止の薬ばかり何種類も服用してる人間に何も知らず飲酒を強要しちゃったとします。駄目ですと言っても聞かなければどうなるでしょう?暴力沙汰ないしは飲んで救急車という羽目になりかねません。

 ウィークポイントたる情報をいつでも公式なものとして人に示せるというのは、こういったトラブルを避けるために有効です。身体的に自分は絶対的に元気だという人も実はとんでもない爆弾を抱えてたりすることがあるので(だから元気な人がいきなりぽっくりとかあるんですな)、「弱い自分」を知り、「弱い相手」を知る事で、相互にいたわりの感情が出てくると思うのです。特にドライだと言われる大都市圏においては、相互理解のきっかけにもなり得ることだと思うのですが。基本的に皆、健康でありたいし死にたくもないわけですし。

 知られたくないという人はその情報にロックをかけてしまえばいいでしょう。保険会社への加入への制約に繋がる可能性もあります(がんの発生率がだいぶ明示的にわかると思いますから)。でも、「無意識の殺人」で後味の悪い思いをするよりはずっといいんじゃないかと。

 人によっては腫れ物に触るというか、ガラスのような扱いになってしまって孤独感を味わうかもしれません。でも、そういうところで積極的に接してくれる人というのが、相互に必要な人間関係とも言えるでしょうから、上っ面でない信頼感みたいなものも逆に生まれやすいのではとも思います。良し悪しあるでしょうが、ないよりずっといいでしょう。繰り返しになりますが、嫌なら非公開でいいでしょうし、そもそも検査受けなければいいわけで。

 個人的には「データ提示した上で酒を無理強いした相手を障害未遂で通報できる」ってだけでものすごく助かっちゃうんですが(笑)。私だってお酒の味はわかります、わかるし好きですが、身体の都合で飲めません。ちょっと間違うと死んでしまいますから。
「翼をむしられた鳥に飛べと言う残酷」がどれほどのものか、今の時点で自分が全くの健康体だという人にも気づく機会ができたなら、それは翼をむしられた身としては意識の面でとても嬉しいことです。お酒だけじゃないですよ、精神的な部分もデータには出る筈ですから、メンタリティが常人より低い人に我侭を言い続けた結果心身症に追い込んだ、なんて人間を傷害罪として立件できる可能性も出てくるわけで。

 仮に実用化されるとしてとっくに時効になってしまうでしょうが、私のように一人の我侭で完璧に内側を壊された身としては「後に続く被害者」が出ないだけでも嬉しいです。ちょっと横道。6年前なにもかも奪われて計り知れないほどのダメージと恒久的な経済的打撃を受けた私ですが、最近うっかり加害者のホペ見ちゃって(苦笑)。五体満足で元気そうでした。きっと記憶にすら残ってないんだろうなぁと思うと悔しさと6年という年月をして全く癒えない傷に「もう、駄目なんじゃないか、私は」と思いました。体は正直で、その日はセルシンの頓服量がギリギリの線でした。まだちょっと苦しい。こんな思いしてほしくないです、他の人には。毎日食事の度にれんげのひとさじよりずっと多い薬を飲むために、懸命に薬のシートをむしる虚しさ、生あるうちこれから解放されることは無いという絶望感。そしてうっかり薬を持たなかった時の不安感。もちろん薬はじめ医療費はただじゃないです。私が生きるためにたくさんのお金がかかっていて、障害者であるため負担額が健常者の皆さんより少ないものの、その分のお金って他の皆さんの保険から出ているわけで。申し訳なくて…。これでただ「生きろ」と言われるのだからたまらないです。どうして生きていなければならないのか諭されて、納得できれば大分救われますし、幸い私にはそれができる友人が多くいるので命を繋いでいますが…。もし私より不幸が重なった人がいたら?私はその人が死を選ぶことを否定できそうにないです。気持ち、わかるし。…横道終わり。

 被験者が増えて統計が取れた時、人間の男女という生物にどれだけの差があるかより明確になるでしょうね。庇護される立場が逆転する可能性だってあります。

 いろいろ示唆に富んだ研究だと思います。とにかく第一段階としてこの検査が広く一般化するといいですね。そしてパーソナルカルテ的なものの可搬性ができれば、より社会的に人間は前進できるのではと思います。

|

« こ、これ…オーダーメイド?wモード | トップページ | ぶろぐいぢりとかモード »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« こ、これ…オーダーメイド?wモード | トップページ | ぶろぐいぢりとかモード »