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2006年9月25日 (月)

行使すべき参政権モード

 紹介して下さったLAY師を交えて、クライアントさん(隣の市の市議会議員さん)とミーティングをしてきました。ネットワークを使った展開についての打ち合わせでしたが、来年度早々に実施される選挙についても話題が及びました。

 陣営の手の内に関わるので詳細は話しませんが、クライアントさんは2つの事に困ってらっしゃってました。1つは昨今のマスコミの「利権獲得のため単純にアジテーションに走る記事傾向」。例えば市議会で市民/県民の注目を浴びている話題について10の論議がされたとして、実際報道されるのは3~7程度で、残りは完全に主観で書かれているという実情があり、残りの7~3に説明すべき重要な点があるのに、故意に取りこぼすことで騒ぎをあおっているという事実が存在するそうです。実際に有権者の方の集まりに出向いて10を説明する(私たちもモデルケースとして今県民の注目を浴びている話題について詳細を教えてもらいました。意図的に核心部分が隠蔽されていたように感じます)ことで、ああでもないこうでもない言っていた部分がすぱっと収まることがあるそうで。私は似た事例として先日のロシア国境の密漁に伴う水際外交の嘘を挙げたところ、クライアントさんは「報道では全くわからなかった」と目を丸くされていました。

 2つ目はいつもの事ですが、投票率に直結する「(特に若手層の)市民の政治意識の低さ」。これは一連の小泉劇場にコトがロールバックするわけですが、結局政治思想云々でなく目立ったもん勝ちで、投票しなかった層は「どのみち反映されない」と参政を諦めてしまっている、という点。それが国政選挙ならともかく、末端の地方自治体選挙でもそういう傾向になってしまいつつある事をしきりに気にされていました。

 1つ目については、全てとは行かないまでもほぼ全体を見渡している議員側から直接有権者側に定例報告を行うというかたちで解消していかないと、まず外側の意見が揃わないので、その状態では議論は確実に平行線になる。よって、情報発信していくことで信頼を得ていくことも議員の重要な仕事であるという結論になりました。実は進んでスポークスマンをかって出ている中立な議員は滅多にいません。ポリシーに基づき情報にマスキングをかけているのはマスコミだけではないのです。それではいけないだろうと。

 2つ目については、マクロレベル(国政)とミクロレベル(地方自治)では、理想論として全て投票が有権者の意思に反映されるべきということがあるにせよ、マクロレベルでは事実上不可能。しかし、実はミクロレベルでは候補者と有権者の距離が近いので(近く感じない候補者がいるとすればそれは全く失格と言えます、地方自治の先端部分たる区市町村レベルでは議員はまさしくそれらに属する住民の代表者であり代弁者たり得なければならないし、また議員の側も積極的に住民と接触して話を聞く事が可能な距離に居る必要があります)投票をもって民意を反映させることは十分に可能なのです。無論、投票しっぱなしではいけません。支持者として投票した候補に対し積極的に意見をぶつけていく事で初めて参政が成立するわけです。選挙で全てが終わると思っているから諦めがついてしまう。そうじゃない。実際にはその先があるし、その先を確定的に代行…とまでは行かなくとも、意見交換がきちんとその後もできる候補を選ぶことに重要性があり、その候補を当選させることが自らが地方自治に介入する足がかりになる。そこがマクロとミクロの違いで、実は同じ選挙でも大きく隔たりがあるのだという事を認識してもらう必要がある、というのが結論です。人口の多い都市だと難しい事のように思えますが、意外とそうでもありません。議員サイドでWebという窓口を有効活用しようという動きは確実にありますから、チャンスは普通に転がっているものなのです。実際にコンタクトしてみて、その印象で「自分の代理人」を選ぶ、というスタンスが可能な水準にあるのが、地方選挙の良さです。税金や法などの大きな問題も確かに懸念事項ですが、その前に自身が住む地域でもう日々直接的に起こることからまず解決していくという課題に「加担」することが可能である、その事を実感してほしい、というのが一応の結論でした。※

※政令指定都市など、規模によっては都道府県議会と同レベルでマクロ寄りな場所もあるので、一概に言えることではありません。残念ですが。今回の場合は、それが十二分に可能な場所であるという判断です。

 特に2つ目について言えることですし、1つ目にも大きく関係することですが、その「一見難しそうな横の繋がりの作成」で生じる1桁台の票の動きが、ミクロレベルの選挙では明暗を分ける事が多々あります。平成の大合併後の初選挙ということで、昨年来各自治体の議員選挙は注目されていましたが(議員総数が主に減少し、地域も変わるため、以前の区割りのピンポイントというのが通用しなくなった)例え末席でも当選と落選では大違いで、その票差がわずか5票というケースを今年実際に目の当たりにしています。自道な対話に時間を割けたかどうかだけでどうにかなった範囲の人数であると断言します。

 これを読んでいる方で、現状捨て票にしてしまっている方は、これを機にまず身近な地方自治について興味を持ってほしいです。そしてゆくゆく行われる選挙において「反映される実感」を得てほしいと思います。お金をかけずに自分の意に沿う政治が行われる可能性が高いので、参政権というものの価値を見直すことができる筈です。少なくとも国政レベルとは比較にならないほど深く。その土地で生きていくわけですから、選挙権を得た以上身近な事くらいは興味を持って接していったほうが、単純に損得勘定しても得に傾きます。若い世代の人にとっては、選挙ないしその候補者とのコンタクトが、自分の引き出しを多くする大きなきっかけになるというメリットもあります。成長のチャンスをみすみす逃す手はありませんし、選挙とその後のやり取りで変わっていく地方自治を実感するのは、高齢者層ではなくむしろ若年層なわけですから。自ら立候補とまでは行かずとも、自分の意思を反映させるための枝をつけるくらいはしておくべきでしょう。後々「過ぎてしまった無責任」に後悔しても無駄なわけですし。

 というわけで、遠くに感じていたものを近くで動かしてみる力が自らにある事を皆さんに実感していただきたいです。お仕事やポリシーに関係なく(笑)、私からは強くオススメします。市民レベルでは右左のドロドロとかあまりないですから(党推薦なしの生粋の無所属候補が多い選挙ですし)、繰り返しになりますが「皆さんの身近な候補者」との繋がりを単純に実感することができ、そこから手応えが得られる筈です。

 そしてこれらは、木を見ることで森をより知るといった感じで、さらにマクロなステージに対する理解への足がかりになります。自分で考え、折角の「選挙」を「人気投票」にしないためのきっかけになる筈。何かの経験に枝が繋がると、確実にその先があります。それが全体に行き渡った時、意外なほど大きな変化が起こせることに気づくと思います。

 なんか真面目な事書いちゃいましたが(笑)、これはお仕事に関係しているからだけでなく、私の生い立ちに少なからず関わっている事なので、ちょっと時間を割いてみました。これで何か読まれた方の心に響くものがあれば嬉しく思います。

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