« 薬の眠気と戦う雑記wモード | トップページ | 400文字でわかる精神分析(ぉモード »

2006年5月27日 (土)

ここ数日の新しい習慣モード

 私が滅多に他所様のフィクション小説を読まない人なのは、古くから知る人ならご存知の事かと思いますが、最近ちょっと資料として読んでいるものがあります。江戸川乱歩の小説。児童書なので読みやすく、ハードカバーで厚みがあるわりに2時間半もあれば読めてしまうので(加えて、字がでかいので目が疲れないw)、飽きずに続けられています。

 江戸川先生の小説は元来子供向けで、内容としても非常にシンプルなものです。私が他の人の小説に目を通さないのは、お気に入りが生まれた時にその影響を受けないためですが、なんというかさすが日本のミステリーではもはや古典だけあって、文体等きわめてベーシックな内容なので、安心して読めます。トリックも今では通用しないものが多いわけですが、それでは資料にならんじゃないかというと、そうでもないです。そのきわめてベーシックな内容が、描写の時系列の構築など、基礎を学ぶのにちょうど良かったから。

 私は思いつきで一気に書くタイプで、かつ「この視点で書いちゃっていいもんかなぁ」と日々自分の文脈に疑念を抱きながら書いてるわけですが、ああなるほど、これでよかったんだと再確認することができました。(同時に、日本の最近の小説の、豊富に枝分かれした大樹の、根に近い幹のあたりにあるものだなぁと感じます>乱歩作品)

 意外と端折りとかアリなんだなぁとか思いつつ(それが現代の読者に通用するかは別として)いろいろ参考になって興味深いです。ノベルというより手本書き感覚で。
 乱歩作品は非常に簡素で、設定で虚飾して本筋の薄さをぼかすタイプの最近の小説(中でもライトノベル)の対極にある感じです。見せ場だけをびしっびしっと押さえていくので、短文でも面白いんですな。勿論最近のライトノベルにも優れたものはありますが、いらない設定で引きこんで実の所その分野の描写は薄い小説なんかと比べると、逆に目からウロコです。簡素すぎるのも今の時代には合わない気がしますが、設定の量が文章の量にきれいに収まるのが前提なんだなぁと、これまた非常に勉強に。少年探偵団は小林少年を含め11人なわけですが、全員の名前をいちいち詳細に説明なんかしていませんし(笑)。(出番があったとき初めて、その少年の名前と形(なり)がごく簡単に説明される程度)
 こういう人物の出し方も参考になりました。最近の「世界観の冗長な説明に飽きて完読できないノベル」の、どうにも言葉にまとめにくい違和感の理由がわかった気が。

 そんなわけでなんとなく研究がてら、レトロとモダンの間を行く作品群を楽しませてもらっています。図書館通いも気分転換にはよく、乱歩作品以外におまけで借りる1冊を選ぶのがちょっとした楽しみです。その1冊はノンフィクションないし図鑑の類で、単純に知識欲を満たすために覗いてみています。

 で、こういった研究からどのようなものを生み出そうとしているかはまだナイショなわけですが、とりあえず完成しても何かしら賞の類には応募しません。出来上がりの折には近しい友人に評価をお願いするかも。その折はよろしくです。ってゆうかたまに「まだかッ!」と尻を布団叩きでひっぱたく発言をして頂けるとw。(そこの六角先生、まだ早いw>ひっぱたく準備)

|

« 薬の眠気と戦う雑記wモード | トップページ | 400文字でわかる精神分析(ぉモード »

コメント

………(視線をそらしつつ左手のポテトマッシャーをそっと後背に隠す)

投稿: 六角 | 2006年5月29日 (月) 10時04分

ちょ!待てッ!鈍器はいかん!w
坐骨骨折したら小説どころではないではないかw
(もし手榴弾だとしたらなおさら(^^;)

投稿: ぬまにゃん | 2006年5月29日 (月) 14時07分

大丈夫だッ。さすがに手榴弾は考えてなかったヨ!
ってことで、安心して時間かけて練り込み&掘り下げて下さい。

(いや、だから鈍器だから。鈍器まずいから…)

投稿: 六角 | 2006年5月31日 (水) 20時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95939/10267148

この記事へのトラックバック一覧です: ここ数日の新しい習慣モード:

« 薬の眠気と戦う雑記wモード | トップページ | 400文字でわかる精神分析(ぉモード »