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2006年4月 8日 (土)

傑作のモデルチェンジは難しいの法則モード

 ついにアウディTTの新型が正式公開に。
 先代は、工業デザインのある方向性を極めてしまった、いわゆる「頂点」ないし「完成品」と数えられる『工芸品』でした。勿論アピアランスだけでなく、特にクワトロのMTの走りは絶品で、ゆるぎない安定性と圧倒的な加速とともに、ジェントルな(ある側面ではA3を凌ぐほどの)乗り心地の良さを誇る、自動車としての完成度もきわめて高いものでした。

 一応、末期に記念モデルとして限定数製造されたTTクワトロスポーツ(1.8Tのライトウェイト)以外のほぼ全てのバリエーションに乗りましたが、FFのトルクステアが若干気になるものの、クワトロ系の落ち着いた乗り味はクーペ・オープンともに素晴らしく、大好きな車の1つです。911にすら噛み付いていけるだけの性能を誇りながら、ボディが小さく引き締まっておりキュートな印象だったのが一番好きな部分でした。さまざまなモデルを通して市街地からワインディング、ドライからヘビーウェット、夏冬両タイヤ乗ってますが、特に1.8Tクーペクワトロは私の中ではフェイバリットの1つです。(だから、クワトロスポーツは本当はとても欲しかったのですよ~(/_;))

 で、今回モデルチェンジして。もう完全に記号化した感のあるアピアランスがどうなるのか、そして車格は。その二つが懸念事項でした。答えは。
 スタイリングは、前と側面はTTと言われればTTなのかなと思いますが、後ろはマスコミが言う程TTらしくないように思います。むしろメルセデスのクーペ系に見える。ちょっと残念。シューティングブレイクでやっていた「横の張り出し感」を重視してあり、そのマッシブさはなかなかですし、面構えのシャープさも初代と別な方向性の美しさがありますが。
 で、残念ながら大きくなってしまったようです。とはいえ素材革新のお陰で、なんと今回3.2クワトロが1.4t台なので、車格が広がったのに随分軽くなってます。SとかRSでなくてそれなら大したものだと思います。価格は確実に上がりそうですが、600万円台でクワトロが来るならポルシェのケイマンSのいいライバルになるんでは。
 初代が3.2Lになった時1.5tを超えてしまい、日本においては重量税で不利な車になってしまったのが非常に残念だったのですが、今回はその心配がとりあえずないようです。加えて、今回は上級(SやRSなどのスパルタンライン)が既にスケジュールにあるとのことで、恐ろしい車に化ける可能性を秘めてます。
 残念ながら日本にMTは入らず、Sトロニックと名を改めたDSGに絞られそうな雰囲気ですが、できればクワトロを6MTでドライブしてみたいところです。DSGの良さは初代で存分に味わってますが、TTのシフトフィールは私が経験した車の中では五指に入るもので、あえてMTに乗りたいという気持ちは大きいです。

 改善を強く感じたのは内装。2DINのオーディオが入るようになったようです(笑)。やっとインダッシュのカーナビが積める(^^;。初代はカーナビの搭載に大変な苦労があることで有名な車でしたからね~。どうもMMI(アウディ独自のメディアコンソール)を今回はTTにも積む予定があり、その兼ね合いなようですが。
 メーター類にはさして大きな変更は感じられず。ライトダイヤルやコラム上のレバーは他のアウディ車に倣うものに見受けられました。まあインテリアとしては新味はないかな、と。相変わらずCピラー~後方の視界はひどそうですが、まあこの車乗ってる時基本的におまわりさん探す以外で後ろ見ませんから(笑)、さして気にならないかも。

 早く乗ってみたい車ではありますが、宝くじでも当たらないと手は出ないなぁ(笑)。
 そしていざ当たるとケイマンSとめちゃくちゃ迷いそうな気がします(^^;。

 写真をあらためて見ましたが、なるほど外観の違和感の正体は、初代が「丸いところは完全に丸、直線は完全に直線、そして直線は地面に対し水平ないし垂直」だったのに対し、タイミングの外れた曲線が増えたこと、あと斜めの直線が増えたことなようです。見慣れれば問題ないかもしれませんが、やっぱり初代の完璧さには及ばない印象。でもフロントの威圧感はなかなかよろしいし、フェンダーまわりの処理でTTだと知らしめる手法は悪くないと思います。うーん、早く実物見たいなぁ。半年早くやってくれれば東京モーターショーに間に合ったのに(笑)。まあアウトニオンルックからアウディルックになりましたが、基本は東京で出したシューティングブレイクなわけですが。

 とりあえずは悪くない範囲に収まってくれている、という結論です。今のところ。
 乗ってみないとわかんないですけどねー。

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コメント

http://www.audi.de/audi/de/de2/neuwagen/tt/tt_coupe/innenansicht.html
なんか微妙に異形のような気がするようなしないような
2DINクラスの大きさになったのは間違いないところですが

投稿: なかた | 2006年4月10日 (月) 22時56分

メーターと見比べて下さい。DINソケットになっている部分(標準のコンソールが入ってる部分)は、明らかに2DINより幅高さともにゆとりがあります。ようは、ディーラーオプションでDINソケとハーネスのセットが出るだろう、ということでしょう。
メーターまわりのスケールは既存他現行モデルのそれと全く違いがないです。まあ、それはそれで。統一した意匠はポリシーらしいですから。

投稿: ぬまにゃん | 2006年4月10日 (月) 23時13分

うん、それが一番いいと思うというのはご存じの通り海外だとコンソールブッ壊しオーディオを盗んでいくアグレッシブな車上狙いがいるようなので。DIN汎用の相当車種は結構簡単にオーディオが外れる&操作部分だけ外れるのは「鍵」を持って帰るような感覚だとかで(オーディオスロットに蓋があるのにはこの狙いもある)。
で作り付けにしてしまって「このプレーヤー部を破壊して取り出しても動作しない」とかステッカー貼るというのがこれを簡略化するひとつの手だそうなので、欧州ではビミョーに変形DINにして盗難防止、日本ではアダプター経由2DINでやりたい放題、というのは極めておりこうさんな方法だと思います。

投稿: なかた | 2006年4月11日 (火) 06時00分

初代を作った頃にはカーナビというものを装備する文化が欧州においてまだ然程当たり前でなかったので、オーディオまわりがおかしな位置にあり、結果としてナビの搭載を半ば不可能にしていたわけですが、それでも新型が発表になった今でも初代は「新しい車」として通用するところが物凄い事であると思います。初代はオープンが前提だったので、よりややこしくしてあったという憶測もありますが。
にしてもツアラーとしての性能も十分に持つTTにようやくナビがつくのは嬉しいことで、ここはコンセプトの変更に素直に感謝したいところです。MMSも面白いインタフェースだと思いますが、値段が高価なのと操作がやはりタッチパネルに比べると難解というのがガッカリポイントで。MMSはサービスインスペクションモニタに矢印を出せる機種があり、それはおおいに魅力的ですが、HUDでそれを実現するカーナビが遠からず出そうな気がするので、まあいいかという気も。

投稿: ぬまにゃん | 2006年4月11日 (火) 22時58分

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