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2006年4月 9日 (日)

でも、これだけじゃ暮らせないし。モード

関連リンク: Sankei Web 産経朝刊 障害年金受給 10年前の1.5倍(04/09 05:00).

 方々で関連コメント見ると、ニートで暮らせて羨ましいね、なんて意見が多いわけですが。そういう無神経さんがいるからどんどん受給者増えるんだと思いますよと(笑)。

 ええっととりあえず受給している身としては、とても一人で生活できる額ではありませんし、一応私がどの程度まともな身体でないのかはこのブログを読んでいる方(ニフに移る前の分から読んでいればさらに)にはよくおわかり頂けてるかと思うんですが、ひとことに鬱と言っても程度にものすごく差がありまして。統合失調も100~120人に一人の病気とはいえ、発症の度合いにはだいぶ差があって。それ以外の精神由来疾患で身体にまで症状が及んでいて、それで一般職に就けなくて受給しているという人もいるわけで(私のように)。

 あのね、はっきり言いますが、健全な精神状態で仕事ができる方がずっと生活は楽です。定職に就けている皆さんに問いたい。お給料いくら貰ってます?
 スキルがあっても、定職につけるだけの身体能力は失ってしまっている。それで食いっぱぐれる。その悔しさがわかりますか?

 記事中にもありますし、社会保険庁の人にも言われました。「回復した場合(障害者年金の対象外になった場合)のケースは、前例がほぼないので回答できない」と。ようは、ジャンクであると申請するのは自分自身だけど、ジャンクから元に戻れた人がほとんどいないのは、お役所も認めるところであると。

 ちなみに、年金を受け取っていると年金が払えない、ということになっています。将来的に回復した場合、障害者年金受給期間は年金の身払い期間になるということ。その場合10年まで遡って払えるそうですが、年金だけで生活した場合、そんな貯蓄は残せないです、とても。病人ですし。医療費かかるわけですし。

 自営なり技能職で個人で成功できるならともかく、日に日に悪化していく体をひきずって仕事に悩むことがどんなに辛いか。「死ぬかもしれないような状態」の体と向き合って生きていく中に、幸福を見出すことがどんなに困難か。

 しかし、全体で見るとなるべくしてなった状況という気もします。我慢が美徳だ、それが日本人の国民性だ、なんて言った連中、縦割りの社会に疑問を持たなかった連中が作った状況で、今のこの社会で精神的にニュートラルでいられる人間が「誰かを壊すことで」その状況を得ていると考えれば辻褄が合っちゃうわけで。

 まあ、医療費も4月から倍になってますし、恐らく年金財政のお荷物である私たちは、今後もさまざまな方法で国から経済的に圧迫されて、一部の幸運な方を除いて自ら死を選ぶ道へと追いやられて行くことでしょう。それが上手く行った頃、まともな人間が日本にどれだけ残ってるか疑問ではありますが(恐らくアジアで最も民度の低い国になってることでしょうね、今だって相当ひどいけど)、たぶんその頃には死んでるでしょうからどうでもいいや。

 いくらなんでも隣の芝生青く見すぎてないか、というお話でありました。

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コメント

これはあたし役人かつ休職中(寝てても九輌貰える)の身なんで、役人はたぶんこう考えているのだろう、という文脈で聞いてください。
医療費負担増については、首都高まわりですいている道を通ると安くなる実験を行なっているように、「自己負担」を増やすことによって医者にかからんでもいいのにやたら行ってる連中を忌避させる目的が大きいと思います。ぶっちゃけあれだ、地方病院を喫茶店代わりにしているジジババのあおりを貰った形と考えています。
逆に記事中の精神科にかかる抵抗感が薄れ、というのは、恐らくこうした症状の人たちが今激増している、ということでないでしょう。かつてはもっと苛烈な差別を受けていたものと思います。つまり、そうした人は……精神科にかかる前に失踪または変死にカウントされていたのだと思います。
本当は「発症」を起こす社会的構造にメスを入れなきゃ話にならんのですがね。

投稿: なかた | 2006年4月10日 (月) 22時28分

>地方病院を喫茶店のかわりにする…
最初これかなと思ったんですが、違うようです。障害の等級は日常~仕事に至る生活の困難の度合いを、かなり厳密に見て決定されます。ようは、軽度鬱だの不眠程度では障害者年金の交付は受けられません。(記事中あるとおり、「重傷」であることが前提です)成人する前に病気にかかられた方が後年遡って障害者年金受給を求める裁判が各地で起きていますが、ことごとく高裁あたりではじかれている判例からもわかるかと思います。(統合失調くらいだと認めてもらえないこともあるらしい)
総合的に保険だの年金だのを見た場合には高齢者医療の巻き添えと言えなくもないかもしれませんが、直接的には関係がないようです。使えない人間には率先して「失踪または変死」してもらおうという意図はおおいに感じるところですが。

社会構造に問題があるのは全く同感ですが、これを打ち消すには既存の倫理観念をかなり深いレベルでぶち壊す必要があるので、無理な気がします。

WHOの調査だったかな、21世紀中に人類がかかる最大量の疾病は精神病になるだろうという予測がもうあるそうですが、もしそれが本当ならもう手遅れな気がします。滅びの病ってこれのことなのかもしれない。

投稿: ぬまにゃん | 2006年4月10日 (月) 23時05分

もし追い込んでいたら申し訳ない。
うちは逆方向に追い詰められてますね。
医者がまだ休ませろというのを職場が「善意で」「復帰プログラム」の前倒しをごり押しし医者が妥協しました。撓みを回復しない竹をさらに曲げれば、折れます。
「地獄への道は善意で敷きつめられている」という言葉を実感する今日この頃。

投稿: なかた | 2006年4月11日 (火) 05時53分

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