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2006年2月27日 (月)

兵器とは、モード

 ディスカバリーチャンネルで爆撃機トップ10なる番組をやっていたのですが、当然の如く1位はB52でした。(孫世代までパイロットという一家もいるのは本当だそうです)

 当然核兵器についての言及があったわけですが、コメンテーターの言葉が印象的でした。「兵器は、使用されない事に価値がある。B52が最高の機体である所以は、長い歴史において一発も実戦で核を使用しなかったこと。威圧感だけで冷戦に勝利した」

 まあ、何事もないのが一番なのは当然なわけですが、至極もっともな事だと思いました。実際にはそれこそ滝のように通常爆撃を行えるその性能から、B52の爆撃で死んだ人間は当然居るわけですから、欺瞞と言ってしまえばそこまでですが、「相手に変な気を起こさせないための抑止力」という意味を持つ兵器というのは、必要なものなのかも。それを誰が持つかはまた別問題ではあるわけですが…。いろいろ考えさせられました。

 旧ソビエトのツポレフ・ベアもランクインしていました。同じような評価をされていました。もっとも、ベアは「美しい」と賞されていましたが、B52はパイロットにすら「醜い」と言われる始末でしたが(笑)。私は悪くないデザインだと思うのですけどねー。ベアのコメントで面白かったのが、4発あるエンジンが全て2重反転プロペラで、そのノイズは潜水艦どころか大西洋に設置されてるソナー施設(名前忘れちゃった)にまでひっかかるほどでかいという話でした。
 ベアもまた核を使わなかったし、領空侵犯で西に一番ちょっかい出してきたのはベアだったという話でしたが、ご存知の方もいらっしゃるでしょうが手を振ったりコーラの瓶を見せたりと、当時のソビエトのパイロットたちも単なるお仕事で、本気でやり合う気はなかったのは明らかでした。政治的な立場としてお仕事についてた人たちだったと。ベアとF-15のランデブー写真というのは本当にたくさんありますからね(笑)。

 指示していた軍部が本気で相手を牽制をしていたのか、それとも実は内情として飛ばなければならなかったのか、今となってはわかりません。なんとなく後者の都合も大きい気がします。現在のイラクにおける米陸軍のポジションがそうであるのと同様に。

「連中(米軍)とケンカするもんじゃないわ」というのはかにさんの口癖ですが、私はどうもそれ以前の、もうちょっと別な部分に根があるのかもなーとか思いました。敵は自国にありと。意外とどこでもそうなのかもしれません。幸い日本には徴兵制度ありませんから、私らは平和な気分でいられるわけですが…そうでない国の国民はどうでしょう?

 ところでバルカンは美しい機体でした。そして爆撃の様子も凄まじかったです。
 ちと惚れるもんがありました。

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コメント

戦略爆撃機といったらB-36忘れちゃいかんと思うがやっぱマイナーだとあかんかなあ。
B-58ハスラーとかXB-70も「牽制」という意味ではでかかったしなあ。B-47だっていい仕事したし、B-52は「よく働いて、これからも仕事する」という意味での傑作機だと思うんだが。
B-52は今の目で見て醜いとは思わないが、前任のB-47がこうなんで↓
http://www.dfrc.nasa.gov/Gallery/Photo/B-47/Medium/E-1004.jpg
当時の人たちからBUFF(Big Ugly Fat Fellow、またはFxxxer)とか呼ばれたのは仕方ないでせう。
ベアは確かにとても美しい航空機だがあれを出すならバジャーも忘れちゃいかんし、ああしかしバックファイアは戦略爆撃機とはちょっと性格違うし、実はTu-22ブラインダーのほうがカッコイイんだけど↓こいつ
http://www.fas.org/nuke/guide/russia/bomber/tu-22-blind_p1.jpg
ヴィクターとミラージュ4(立派に核爆撃機です)↓とそれからそれから
http://worldweapon.ru/images/sam/mirage4/mirage4_02.jpg

投稿: なかた | 2006年2月28日 (火) 01時12分

んで、東京急行をはじめとした偵察飛行ですが、挑発・示威以外にもこういう事をされるとスクランブルしてみせざるを得んので、ということは対応に要する時間、レーダー電波の周波数や索敵の手順、警戒網のザル具合などを確認できるんで予行として有用だし、現場は「またかよ」と思っていてもその状況をつぶさに観察している方々も別にいらっしゃるわけでありんす。
……と例の中国潜水艦送り出した人たちも考えたんでしょうがちょーっと実力不足でしたねえ。あれが成功していれば中国様はずいぶん強気になれたでしょうに。

投稿: なかた | 2006年2月28日 (火) 01時20分

中国の潜水艦の件見て思ったんですが、自国の退役潜水艦に魚雷積んでこっそり船出させて、特定の海域から海保と海自で追跡してその報道をしまくって、その潜水艦に東シナ海の天然ガス試掘現場を攻撃させて、日本の経済水域に入ったトコで恣意的に海自機で撃沈してやるのはどーだろうと思いました。
当然航海の全シーケンスはオートクルーズで。残骸の引き上げも日本でやっちゃう。で、どこぞの半島の文字の入ったものがざくざく出てくるというパターンでひとつ。乗組員の遺体なんざいくらでも確保できるでしょうし。

件の番組にはソードフィッシュなんかもランクインしてましたので(勿論スツーカも)、そういった歴史枠があった分近代機・現代機枠は限定でした。トーネードも入ってたなぁ。

投稿: ぬまにゃん | 2006年3月12日 (日) 00時33分

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