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2005年6月13日 (月)

大好きな人の遺言・モード

 先週分のスターデジオの418、岡崎律子さんの提供曲集を聴いて。

 とりあえずシンガーの方の提供楽曲というものには、普通作者自身によるデモテープが存在します。それでだいたいどんなふうに歌うと雰囲気が出るのか、実際にレコーディングする歌い手さんは勉強して、練習するわけですが。
 キャラソングでその雰囲気を出そうとした歌以外は、全て岡崎さんを目指そうという努力のあとがはっきり感じられました。もうなんというか「自分が歌うよりも、岡崎さんに直接…」とさえ感じてるんじゃないかと思ったほど。榎本温子さんが凄い努力ぶりでした、ブレスの強弱まで近づけてましたからね。(堀江由衣さん版forフルバは「もうちょっとがんばりましょう」でしたが)やっぱり岡崎さんって歌い手の皆さんにも愛されてるんだな、って思いました。岡崎さんの歌を自分のトーンではっきり歌いきったのは相方の日向めぐみさんだけな気がします。広瀬香美の歌い方をびしっとコピってデビューしたのに、岡崎さんとの曲ではきちんと岡崎さんとのコントラストを演出してて、大切なパートナーの大好きな曲のために自分の心を精一杯突っ込んでる感じがして好きです。Agapeも、ALL IN ALLも。

 そんな感じで素晴らしい曲ばかりでしたが、岡崎さんが亡くなられて数ヵ月後にリリースされた最後のアルバム「for RITZ」にセルフカバーが収録されている、笠原弘子さん歌う「I'm always close to you」が。各方面で言われている通り、どう聴いてもあの悲しいお別れを事前に知っていたとしか思えないほど、完璧に遺言なんです。聴いてて涙ぐんでしまいました。そして、今聴くとALL IN ALLは一人になった日向さんが、前に進むための歌だってはっきりとわかります。

 突然のことみたく報道されていましたが、ご本人はやっぱり来るべき瞬間を知っていたような気がします。そして、きちんと言葉を残してくれていました。本音を言うと、ちょっとずるいなって思いました。だって、私も突然いなくなってごめんなさい、は、できなくなってしまったもの。生きなきゃいけなくなったもの。でも、大好きな、尊敬する人の最後の言葉だから、ちゃんと聞かなきゃ。

 岡崎さんのようにうまくはできないけれど、私はここで、私の言葉を紡ぎ続けようと思います。私を大事に思ってくれている人たちがいることを、ちゃんと自覚しているし、その人たちのためにも自分をもう少し大事にしようと思います。無理をしないと生きているだけの存在になってしまうって気負いは、捨てないにしろ少し縮小します。そしていつか、たくさんの人に自分の言葉を届ける事ができたら、その時は…と思います。

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